当初、FF15では飛空艇の実装は予定していませんでした。しかし「FFといえば飛空艇」とイメージするユーザーはやはり多くて、“飛空艇待望論”がファンコミュニティの間でも高まっていました。同じようなタイミングで、開発チームもクルマ(レガリア)のカスタマイズの一つとして“飛行型”というアイデアを出していて、そのラフスケッチをディレクターの田畑に見せた時に、いっそのことレガリアを飛空艇のように派手に飛ばして、空の旅も楽しんでもらおうと。2つの話が1つにまとまりクルマを空に飛ばそう!ということになったんです。
レガリアの通常形態は、あくまでも“クルマとしてのリアリティ”を追求したフォルムになっています。その一方、飛行形態「TYPE-F」ではエンターテインメント性も重視して、“振り切ったデザイン”で突き抜けようと決めました。変形シーンでは緻密でメカニカルでありながら、生き物のようにグワッと翼が広がる躍動感を。また一目で「飛びそう!」と思わせる“視覚的な説得力”も重視しています。翼の大きさや、離陸に必要な距離、エレボン(補助翼と昇降蛇)の動きなどもプログラマと共にこだわり抜いています。
FF15で空を飛ぶのはクルマ。これまでの飛空艇のイメージを覆す、今作でしか得られない空の旅を是非体験して頂きたいと思います。
FAINAL FANTASY XV アーティスト