『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』がいよいよスマートフォンで登場します。
僕がこの作品の音楽を手掛けたのはもう25年も前。
半熟英雄は僕自身もファミコンの一作目から楽しく遊んだ記憶があります。
半熟英雄は一口で言うとややコミカルなゲームです。
僕もこのゲームを遊びながら何回も大笑いしましたよ。
ゲームに出てくる「エビフリャー」とか大うけでしたし。
ちょうど金さん銀さんが話題になってた頃ですよね。
金さん銀さんが「それぞれ好きな食べ物は?」って聞かれて金さんが「ハンビャーグ!」銀さんが「エビフリャー!」と答えたのが世間で大うけでしたねぇ。
僕自身もハンビャーグもエビフリャーも大好きなのでよく覚えてます。
小学生のときは名古屋に住んでいたので、名古屋弁も得意ですしね!
このゲームには僕も燕尾服姿で登場します。
それもまた誇らしいというか、うれしいというか、親しめるというか…
今回また新しくセリフを収録しましたのでぜひ探してみてください。
いろんな意味で半熟英雄は僕にとって大好きなゲームです。
スマートフォンでゆっくり味わいつつ楽しみたいと思っています。
皆様もどうぞお楽しみに!
半熟者の皆様!そして大人になって完熟になってしまった皆様。
お待たせしました!『半熟英雄』復活の時、でございます!
ガラケーで配信した『元祖半熟英雄』が2008年のリリースなので、今回もシリーズとしては10年ぶりの復活と相成りました。
『業界が混迷を迎える時、その半熟なる英雄は、必ず蘇る…!』
今回はシリーズ随一の人気作、スーパーファミコン版『ああ、世界よ半熟なれ…!!』のiOS/Androidへの移植となります。
オリジナルのスーパーファミコン版から四半世紀の25年!
幻の携帯ゲーム機ワンダースワンカラー版の移植からも15年の時を超え、かつてない天文学的な数のゲームが跋扈するスマホアプリ市場に大復活です!
そして半熟といえばエッグモンスター!
エッグモンスターといえば公募!!
今回もやりますエッグモンスター大募集!!
SNSが全世界を網の目のように繋ぐこの時代。
どんなエッグモンスターが誕生するのか!?
半熟者の皆様も、そうでない方々も、そして名だたる絵師の方々も、
初めて絵を描く1歳児も!たくさんの応募お待ちしています!
ファミコンからスマホまで、30年に渡り多数のゲームを制作してきましたが、やはり『半熟英雄』は、作っていて格別に楽しいシリーズです。
すぎやま先生にもガッツリと熱いご協力をいただき感無量です。
なるか!?半熟英雄、二度目の大復活!!
『今、黄身は刻の涙を見る…。』
『半熟英雄』の復活おめでとうございます!
ファミコン時代、私はドラクエ、ファイナルファンタジーとスクエニさんのPRGにどっぷりハマっていましたので、『半熟英雄』ももちろん注目の作品だったのですが、シリーズ1作目が発売された88年は大学生に成りたてで、ちょうどファミコンから一時離れていた頃だったので実はプレイしたことはないんです…すいません。
ですが、独特なタマゴのキャラクターとコミカルな世界観には当時インパクトを受けたのを覚えています。
ソニックも今年、90年代のクラシックシリーズを再活性化し、『ソニックマニア』という新作タイトルとしてリリースしました。最近の豪華な3Dグラフィックで描かれたゲームももちろん良いのですが、昔ながらのドット絵で描かれたゲームってやっぱり今遊んでも楽しいですよね。
今回はドット絵ゲームの中でもRPGの老舗であるスクエニさんの『半熟英雄』シリーズに、タマゴつながり?ということでソニックシリーズのエッグマンを出演させていただき本当に光栄に思っています。『半熟英雄』のエッグマンとソニックシリーズのエッグマン、どんなコミカルな味付けで活躍してくれるのか今から楽しみです!
『半熟英雄』を最初に見て触ったのは、いとこの家。ファミコン版をいとこ(弟)がもくもくと長時間プレイしていました。小さい集団がぶつかりげいこみたいぶつかっては、はかなく散っていくさまが印象的なゲームで、借りて遊びまくった記憶が残っています。(まだ小学生時代だったので、年間で購入できるソフトに限りがありました。すみません。)
今回、プロデューサーの時田さんから、「過去IPの某コミカルRTS(半熟なヤツです)を制作中なのですが、ぜひSEGAさんの『ぷよぷよ』『ソニック』とコラボさせていただければ……」とお声掛けいただいた時に、コラボの話はさておき、「スマホで半熟英雄が出るんだー(たぶん)」と一人テンションあがっていたのが去年の冬ごろでした。実はタマゴを転がすアクションゲームをゲームキューブで作っていたこともあり、ゲーム制作者となってから『半熟英雄』シリーズを結構遊んでいたことは、時田さんには内緒にしています。
そのあと正式にお話を頂いて、「カーバンクル」「ドクターエッグマン」、そして「レンタヒーロー」が登場する運びとなりました。
『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』の配信楽しみにしています!みんなでぜひ一緒に盛り上げましょう!
月と菊造
その日の夜半、上弦の月が雲に隠れきったちょうどその頃に菊造が裏の扉をこそりと開けて抜き足差し足屋敷を抜け出したのもむりからぬ話といえましょう。
道に出た菊造は一度暗い夜空を見上げそして屋敷に向き直って頭を下げました。
「すまねぇ親方。こんな風に逃げ出しちまう俺の不義理を許してくれい。親方には罪はねぇ。いやさ、奥方にさえなぁんの恨みもねぇさ。…けれどもあいつだけは我慢ならねぇ。新参者とはいえ、いい歳してやがんだから最低限の物事の分別は持っといてもらいてぇもんだ。第一俺にゃあいつの…ケバレッチョの話してることがこれっぽっちも理解できねぇ。なんだかどこかで聞いた風な言葉なんだが考えれば考えるほどこんがらがっちまうんだ。親方もみんなもヤツの話に大笑いしてたけど俺にゃ一体どこが面白いのか頓珍漢だったぜ。親方長い間お世話になりやした。ではこれにて」
この先何をするという確かなあてもなく、とりあえずは直江津の叔父貴のところにでも身を寄せてみようかという至極曖昧な思いに自ら相づちをうった菊造はひとつ大きなため息をついて歩み始めました。
「おーい!」
菊造が一町程歩を進めた頃、後ろから追いかけて来るものがいます。
「おーい、菊造!」
「(…ケ、ケバレッチョ…!)」
懸命に駆けて来たケバレッチョがみゅぅみゅぅと息急き切って菊造の両肩に手をかけます。
「みゅぅみゅぅ…菊造、あれほど床に飛び散った…みゅぅみゅぅ…日進月歩は今でも健在だと…みゅぅみゅぅ…誰がいった?」
「…はぁ?」
「みゅぅみゅぅ…つまり落日の痕跡故に…みゅぅみゅぅ…自我の崩壊に向けましたか?」
「…ケバレッチョ…いやさ、ケバよ。俺にゃ…俺にゃお前のいってることがちぃとも…」
「違うっ!菊造は…菊造はよりどりみどりの深爪!!」
「…?何だと?こ…この俺がよりどりみどりの深爪だと…?」
「半熟英雄、あぁ、世界よ半熟なれ…!!」
「…ケバよ…相変わらずおめぇのいってるこたちぃともわからねぇ。」
「10/19より配信決定!!」
「…でもよ、生き別れた親父でさえ俺のことをよりどりみどりの深爪なんていっちゃくれなかったぜ…」
「チャルメラの音は植松が作りましたよ!」
「もういい、ケバよ、ありがとう。わかった。もう一度…もう一度だけやりなおしてみるか…」
菊造はケバレッチョの手を引きながらさきほどとぼとぼと歩いてきた道を今度は少し大股に戻っていきました。
「(ケバの野郎…思ったよりもいいヤツじゃねーか。)」
菊造が目を細めながらケバレッチョを見やります。
…ケバレッチョのもう一本の手が菊造の首に伸びたのはそのときでした。
『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』が今秋にiOS/Android用アプリとして大復活!ということで、スクウェア・エニックス時田貴司プロデューサーから「イトケン〜、なにか一言頂けたら嬉しいな!」とメールがありましたので、こちらにお邪魔させて頂きます(笑)。
もう25年も前に、この作品がスーパーファミコン用ソフトとしてリリースされましたが、実は効果音スタッフとして参加していました。
当時は一つの効果音に何人かのスタッフが制作し、それを会議の時にそれぞれ発表して、より良い音をチョイスするといった<オーディション制>を採用していまして、僕はあまり選ばれませんでした(笑)。
…あ、でもエッグモンスターがやられて消滅する音は採用された記憶が!
個人的にも半熟シリーズは大好きなゲームなので、こうした復活はとても嬉しいです。
できれば、次はやはり<新作>を期待したいですね!!
みなさんこんにちは!
スーパーファミコン版の半熟英雄にたずさわってから四半世紀、
更に振り返れば、友達んちでファミコン版の半熟英雄を見て
「なんでもありかよ!」
……と、思わず叫んでしまった日から、かれこれ30年近く経つんですね。
思い起こせば、上京して間もない頃、
なけなしの給料でファミコンを買って、いろんなゲームを遊び尽くして、
「いつかゲームを作れたらなぁ」なんてことを思っていた僕に、
ゲームって自由なんだ、面白いことだったなんでもアリなんだ、
……と、教えてくれた半熟英雄。
その後間もなく、スクウェアに入社して、
半熟英雄のエンディングで見た、あの人やこの人の言動に触れて、
「なんか、バカがバカを生み出してる!」
と、まるでバカの巣窟にでも迷い込んだような気持ちになったものでした。
そして、スーファミ版の半熟英雄プロジェクト……
今回リメイクされるこの、半熟英雄 ああ世界よ半熟なれ にアサインされた時、
自分のバカが認められたような嬉しさがこみ上げてきたものでした。
いまのご時世、ついつい難しいことを、
考えたり、言ったりしてしまうことって、あるじゃないですか。
そういうのもまぁ、人間ですから、うっかりあるかも知れないけれど、
たまにはその、なんて言うか、自分がバカでいられること、
無意味でバカな何かを、誰かと語りあえるってこと、
そんなことを楽しむのも、良いものだと思います。
ディヴェルティメント半熟英雄のCDを聞きながらこのコメントを書いています。
軽やかな旋律とともに25年前の開発に明け暮れた日々を昨日の事のように
…全く思い出せない。
…ご無沙汰しております。
めっきりうすーい笑いの取り方を忘れてしまった青木でございます。
近頃、将棋グッズがお子様たちのあいだで大ブームとな。
確かに、幼い頃から頭の体操を始めるのはたいへん良い事でございます。
しかーし、皆さん、お忘れではないですか?
戦いの流れを瞬時に読みたまご、きりふだ、将軍たちを使いこなして正々堂々と敵を打ち倒す知力をつちかい、
凶作、あたしーの来襲時にはそっとリセットボタンを押して都合の悪いことは無かった事にする…強い心をはぐくむ。
おまけに連打で指の体操!
そう!過去に例を見ない3拍子揃った究極のダイエットツール!なんとかあと5キロくらい……あれ?
25年前にプレイした方も、これから未来を背負って立つちび英雄君たちも!
人生の鍛錬に!明日の活力に!笑いが一世紀古い!このアプリはいかがですかー!!
装い新たに、今秋登場する「ああ、世界よ半熟…あれ?」を宜しくお願いします!!……あれ?
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