『ONE PIECE』(トラファルガー・ロー 役)
『荒川アンダーザブリッジ』(市ノ宮行:リク 役)
『デュラララ!!』(折原臨也 役)
ファミコン版の『いただきストリート』から友だちと一緒にやったりしたんですが、ボードゲームとかカードゲームの類はあんまり得意じゃなくて。僕みたいに戦略とか関係なくプレイする人間でも、運の要素もあるので、たまに勝てたりはするんです。けれど、ゲーム好きとしては自分の実力以外のところで勝ってもそんなに嬉しくない(笑)。そのあたりはテリーの性格と似ているのかもしれません。
テリーはクールであまり喋らない分、自分のなかでたまっている部分があると思うんですね。だから、しゃべりはじめると塊として出てくるものがカッコつけた言いかたになってくると思うんです。でも、本作のようなゲームだと黙っているわけにはいかないじゃないですか。セリフの数も多いですし、あまりテリーが言わなそうなセリフもあったので、テリーをキープしながら音を作っていくのが大変でした。テリーらしく勝ち負けにこだわることで整合性を取っていきました。
「ファイナルファンタジー」のキャラクターと絡むのは今回が初めてだったので、相手のことをどう思っているのか気にしながら演じました。スコールのことはわりと認めている部分があるのに、そのわりにはクラウドには当たりが強くて、同じようなクール系のキャラクターでもテリーにとって微妙な差があるんだろうなと(笑)。同じクール系のキャラクターに相対したときに、ある程度認める存在とそうでない存在がいるというのは面白かったですね。
僕は「ファイナルファンタジー」も「ドラゴンクエスト」もリアルタイムで全部プレイしてきた人間なので、まったくキャラクターたちを知らない方が本作を見たらどう思うのかは想像がつきません。ちんぷんかんぷんかもしれませんね。でも本作に登場するキャラクターたちは、オリジナルのゲームの使命やキャラクター性を保って登場しています。原作のときに「こんなふうに動いたらいいな」と思っていたことが、イメージしたとおりに実現しています。まったく知らない方も、本作をプレイしてこんなキャラクターなんだろうなと何となく理解したうえで原作をプレイしていただくと、もっとイメージが広って楽しめると思います。