『BLEACH』(黒崎一護 役)
『キングダム』(信 役)
『TIGER & BUNNY』(バーナビー・ブルックスJr. 役)
『ファイナルファンタジーX』は17年前くらいに録った作品ですが、今もティーダというキャラクターは僕の心に強く残っています。ほかの役もたくさんやらせてもらいましたが、ティーダは別格というか、僕の心の中で置いている場所が違うんですよね。キャラクターというより実際にいる人間だと思っているくらい、思い入れが強いキャラクターです。今回は、キャラクターデザインを見たときにかわいらしいティーダになっていたのと、「いただきストリート」のゲーム画面を鑑みて、かわいく元気よく演じられるとプレイヤーさんも楽しめるかなと思ったので、そこを強く思って収録に臨みました。
「株」とか「インサイダー」とか「大儲け」とか「独占」という言葉はティーダが言ったことがないですし、たぶんティーダは株とかインサイダーを知らないと思うので、どういうふうに言うかは悩みました。ただ、台本中にも初めて株に触れるティーダがいたので、異世界だったり初めて触れるものに対していつも興味を持つティーダの感じをそのまま持ってくれば、何とかこなせるんではないかなと。「株って儲けられるんだ。よしやろう!」という気軽さや明るさを出せば、ティーダらしくできるんじゃないかなと思いました。現実世界だったら一番あぶないパターンですけど(笑)。
ティーダは何でも明るいほうに心がけているポジティブシンキングな人物です。だけれど、軽いわけではなく正面切ってつらいことにも立ち向かっていきます。異世界のヒーローではなく、現実世界にもいそうなヒーローだと思うんですよね。誰でもヒーローになれるということを教えてくれた主人公で、すぐそばにいるお兄ちゃんというか、クラスの友だちにいそうな感じというのがティーダのよさだと思います。そこに触れていただければと思います!